プロ講師が語る秘書検定2級・準1級筆記試験合格のために準備すること
秘書検定2級・準1級に挑戦してみようと思っている方に、まずは筆記試験合格のために具体的に勉強に向かう準備をしていただけるようにお話します。せっかく秘書検定を受けてみようという気持ちになったのですから、今の気持ちをもっと盛り上げて、合格までの道のりのモチベーションを維持できるようなお手伝いをしたいと思っています。
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・努力は報われる
・資格を持った自分の未来をどのように描きますか
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何点取れば合格できるのか、それを知ることが重要ですね。まずは、合格基準を確認しましょう。
秘書検定の出題範囲と問題数
秘書検定は2つの領域、5つの分野から出題されます。
理論領域(理論編)は3分野、必要とされる資質、職務知識、一般知識です。
実技領域(実技編)は2分野、マナー・接遇および技能です。
2級の場合、理論編は選択問題(マークシート方式)のみの13問。
実技編は選択問題18問と記述問題4問。理論と実技の合計で35問です。
※CBT試験(テストセンターのコンピュータを使った受験方法)では、2級の記述問題が2問少なくなります。
どの級も理論編、実技編ともに60%以上の正解率で合格です。
試験時間
2級:2時間
準1級:2時間10分
試験時間は十分あります。2級は1問平均約3分。
準1級は5分も使える計算になるので、
時間はあまり気にしないでよいでしょう。
秘書検定は問題文に書かれている条件が重要です。
まず問題文をしっかり読んでから選択肢を最後まで読むこと。時間が十分あるので、焦る必要はありません。
途中で「あっこれだ!」とか「わかった!」と思っても、最後まで確実に読まないと、ひっかけ問題に足元をすくわれてしまいます。
よく勉強している人でも「あっ、これ過去問と一緒だ!」と思って安易に選択肢を選ぶと、過去問は適切なものを選ぶ問題だったのに、今回は不適切なものを選ぶ問題になっていた、という場合もあります。当然正解にはなりませんね。選択肢の表現が違っているのに「全く同じだ」と思い込み、また、以前勉強した問題を正確に覚えているわけではないのに「これだ!」と思い込んで解答してしまうのです。あわてんぼうさんは要注意です。
「敵を知り己を知れば百戦危うからず」という言葉を聞いたことがありますか。戦いにおいては相手のことをよく知り、自分のこともよく知っていれば、負けない戦い方ができる、という意味です。スポーツやビジネスの戦略を考えるときにもよく使われる言葉です。
努力は報われる
あえて「敵」と言ったのは、あなたが絶対勝ちたいと思う相手だからです。
勝てばどうなるでしょう。合格したときのことを想像してみましょう。
「やればできるさ!自分もまんざらではないなぁ」と自信が持てるでしょう。
「履歴書にかける項目が増えて、よかった。」と就職活動の励みになるでしょう。
また、仕事やアルバイトでも「ビジネスの基本が一応わかっているね」と認められるかもしれません。
秘書検定は、なかなか大した「敵」じゃないですか! 相手に不足はありませんね。
「努力は必ず報われるんだなと思いました…そう言ってた池江璃花子さん、かっこよかったな~
自分も言ってみたい!」と思った方は、合格に向かって早速勉強を始めましょう。
資格を持った自分の未来をどのように描きますか?
その前に、一つ明確にしておきたいことがあります。
あなたが秘書検定を受験する目的と目標です。
まとめ
秘書検定に挑戦してみようと思ってはみたものの、どのように勉強したらよいのか、
何かよい方法があるのかな、と思っている方に秘書検定の概略、合格基準についてお伝えしました。
早く勉強したい気持ちになってこられましたか。
でも、何のために秘書検定の資格を取りたいのか、一度立ち止まって考えることが大事です。
想像力を発揮してあなたの未来を自由に明るくさわやかに描きましょう。
皆さんのご健闘をお祈りしています。
秘書検定指導歴30年以上、
秘書検定実施運営委員
岸本隆子